Dir en grey 『CLEVER SLEAZOID』

新曲をリリースするたびにファンを歓喜と興奮の只中へ叩き込んでくれる日本『最凶』のバンド、Dir en greyの久しぶりの新曲。
最近は海外でも単独ライブを行うなど活躍が目覚しく、それと関係があるかどうかは分からないが、今回は歌詞の99%が英語。
それでも、曲自体は『らしさ』をまったく失っていないどころか、益々自分たちのスタイルを確立していっているのが分かる。

voice(vocalではない)の京が、今回も己の感情を吐き出すがごとくシャウトする。歌唱力という点では評価は落ちるかもしれないが、ここまで己の感情を歌に乗せる事のできるアーティストはそうそういないだろう。
誰も、彼を真似する事などできない。Dir en greyの歩いた道を歩ける者など、本人以外に存在しない。そう確信できるほど、彼らの歌はただひたすらに、自分たちが純粋に求めた結果となって現れている。

今や毒にも薬にもならない、緩い歌がチャートを賑やかすという、腐った音楽業界に一石を投じるこの曲。機会があれば是非一度聞いてほしい。

たぶん、評価は真っ二つに分かれると思う。
決して「売れるため」の曲は作らず、ストイックなまでに自らの道を突き進むまさに『職人』とも言えるバンド、Dir en grey(ディルアングレイ)の久々のPV集。
「CHILD PLEY」をはじめとするシングル曲5曲を含む全9曲。

最初に、このバンドは「売れるため」の曲は作らないと書いたが、それは映像に関しても同じである。
彼らにとって、売れるとかうけるとか、そんなものは眼中にすらない。ただただ、自らが目指すものを求める。そのため、曲は一般受けするものではないし、映像はテレビでは決して流せないものであったり、DVDそのものにすら修正が入ってしまうほどである(このDVDに収録されている「朔-saku-」と「鼓動」にも修正が多々入っている)。
だが、それこそが彼らの持ち味と言える。

彼らの音楽・映像からは常に「痛み」「恐怖」「狂気」が垣間見える。このDVD収録の「朔-saku-」など、まさにその真骨頂である。
それは聞く者・見る者を引き付ける。決して一般受けはしない、見る者を選ぶバンドではあるが、自分にとってDir en greyとは並ぶ者のいない『最凶』のバンドである。

素人にはオススメできない。

JOKER (DVD付)

2005年6月16日 音楽
ジャンヌダルク yasu you shuji kiyo CD エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2005/06/15 ¥3,300未定

アニメ『BLACK JACK』の主題歌『月光花』で大ブレイクしたバンド、Janne Da Arcの6thアルバム。
大ヒット作『月光花』に加え、『Love is Here』『ダイヤモンドヴァージン』といったシングル曲を収録。その他にもアップテンポな曲からバラードまで、幅広い曲を揃えている。
また、曲の歌詞も「ジャンヌらしい」曲が多い。『月光花』から入ったファンが聞くのにちょうどいいんじゃないかな?

が、結構昔から聞いている僕の印象は、アルバム曲に「これや!」と言える曲がない。
シングル曲はさすがに名曲揃い(ちなみに僕は『ダイヤモンドヴァージン』が一番好き)なのだが、アルバム曲はどれもイマイチ印象に残らない。これはこの『JOKER』に限らず、その前の『ARCADIA』とかでも感じた。1stアルバム『DNA』、2ndアルバム『Z-HARD』のアルバム曲は今でも聞きたいと思える曲が多かったのだが…
リリースの間隔が早くなった事に原因があるんだろうか?

あと、よく行くCDショップでジャンヌがビジュアル系の棚からJ-POPの棚に移動してるのに軽いショックを感じた。

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