第184回・【バスケ】ハック戦法の是非
2016年2月1日 バスケ1/30・31に行われた京都ハンナリーズvs島根スサノオマジックの2連戦は両日とも接戦の末、1勝1敗に終わった。
この2試合、京都の浜口HCが取った「ハック戦法」について、論議が巻き起こっている模様。
「ハック戦法」とは、フリースロー(FT)の下手な選手に故意にファールをすることでFTを与え、敵チームの攻撃機会を減らすとともに得点効率を下げ、自チームに攻撃権を移す戦法のこと。
元々はNBAの選手、シャキール・オニールに対し行われた戦法で、「ハック・ア・シャック」という言葉が語源。
近年でもNBAでいくつかのチームがこの戦法を利用しており、是非について論議が交わされている。
先日の試合でも浜口HCが島根のジョシュ・デービス選手(FT成功率50%弱)に対しこの戦法を取り、それに対し、「卑怯」「汚い」「見てて面白くない」「戦術としてはアリ」等、様々な意見が出た。
個人的な見解としては、ルール上咎められない行為であり、相手の弱点を突くという意味では卑怯でもなければ汚くもないと思う。
この戦法は仕掛ける方にもそれなりのリスクがあり、
・与えたFTを2本とも決められてしまうと意味をなさない。
・自チームの選手にファールがかさむため、試合後半の選手起用にトラブルが生じかねない。
・プレーが寸断されるため、自チームのオフェンスのリズムが崩れる恐れがある
といった懸念点がある。なので、ハック戦法を仕掛けたチームが必ずしも有利とは限らないし、状況が好転どころか悪化する危険性もはらんでいる。
事実、外れたFTのリバウンドを島根側に拾われてしまい、やすやすと追加点を取られるシーンがあったり、31日の3Qでのハックでは与えたFTの大半を決められてしまい逆効果であったり、FT後の京都のオフェンスが良くなく点差が縮まらなかったりと、この戦法が成功したかどうかは微妙なところだった。
野球でも1塁ベースが空いていて強打者に回れば敬遠で塁を埋めて次の打者で勝負という戦法があってそれが認められているのだし、それと似たようなものだと思う。(過去の例でいうと、甲子園での松井に対する全打席敬遠なども。)
そもそも、プロスポーツにとって最も重要なのは勝つことであり、その目的に向かって最善手を尽くすことは当然のことである。
どれだけクリーンで綺麗な戦い方をしても、最終的に負けてしまえばチームも選手も悔いは残るだろう。
勿論、クリーンな戦い方で勝てればそれに越したことはないけれど、自チームの状況が芳しくなかったり、敵チームが強豪である時や、本気で優勝を獲りに行くときは、どんな泥臭い手段を用いても勝ちを拾いに行く執念が求められる。
ただ、ハック戦法を嫌悪する人(特にファン)がいるのは当然だし、「見てて面白くない」という理由も理解できる。激しい攻守の切り替えやスピード感が魅力であるバスケで、淡々とファール→FTという流れは退屈でもある。
一種のエンターテイメントが求められるプロスポーツの興行において、それが与えるマイナス面も考慮する必要もあるだろう。
なので、ハック戦法が是か非かは、今後も議論していくべきだとは思う。
しかし、中にはハック戦法にかこつけて京都のチームや浜口HCの個人攻撃に走っている人もいて、もうそれ単に京都や浜口HCが嫌いなだけやろ、という印象も受けたりする。(逆に、ハック戦法を非難する人に対する中傷なんかもあったり…)
結局何が言いたいかというと、批判はいいけど感情的な中傷はやめようよ、ということ。
みんな同じバスケ好きなんだし。
この2試合、京都の浜口HCが取った「ハック戦法」について、論議が巻き起こっている模様。
「ハック戦法」とは、フリースロー(FT)の下手な選手に故意にファールをすることでFTを与え、敵チームの攻撃機会を減らすとともに得点効率を下げ、自チームに攻撃権を移す戦法のこと。
元々はNBAの選手、シャキール・オニールに対し行われた戦法で、「ハック・ア・シャック」という言葉が語源。
近年でもNBAでいくつかのチームがこの戦法を利用しており、是非について論議が交わされている。
先日の試合でも浜口HCが島根のジョシュ・デービス選手(FT成功率50%弱)に対しこの戦法を取り、それに対し、「卑怯」「汚い」「見てて面白くない」「戦術としてはアリ」等、様々な意見が出た。
個人的な見解としては、ルール上咎められない行為であり、相手の弱点を突くという意味では卑怯でもなければ汚くもないと思う。
この戦法は仕掛ける方にもそれなりのリスクがあり、
・与えたFTを2本とも決められてしまうと意味をなさない。
・自チームの選手にファールがかさむため、試合後半の選手起用にトラブルが生じかねない。
・プレーが寸断されるため、自チームのオフェンスのリズムが崩れる恐れがある
といった懸念点がある。なので、ハック戦法を仕掛けたチームが必ずしも有利とは限らないし、状況が好転どころか悪化する危険性もはらんでいる。
事実、外れたFTのリバウンドを島根側に拾われてしまい、やすやすと追加点を取られるシーンがあったり、31日の3Qでのハックでは与えたFTの大半を決められてしまい逆効果であったり、FT後の京都のオフェンスが良くなく点差が縮まらなかったりと、この戦法が成功したかどうかは微妙なところだった。
野球でも1塁ベースが空いていて強打者に回れば敬遠で塁を埋めて次の打者で勝負という戦法があってそれが認められているのだし、それと似たようなものだと思う。(過去の例でいうと、甲子園での松井に対する全打席敬遠なども。)
そもそも、プロスポーツにとって最も重要なのは勝つことであり、その目的に向かって最善手を尽くすことは当然のことである。
どれだけクリーンで綺麗な戦い方をしても、最終的に負けてしまえばチームも選手も悔いは残るだろう。
勿論、クリーンな戦い方で勝てればそれに越したことはないけれど、自チームの状況が芳しくなかったり、敵チームが強豪である時や、本気で優勝を獲りに行くときは、どんな泥臭い手段を用いても勝ちを拾いに行く執念が求められる。
ただ、ハック戦法を嫌悪する人(特にファン)がいるのは当然だし、「見てて面白くない」という理由も理解できる。激しい攻守の切り替えやスピード感が魅力であるバスケで、淡々とファール→FTという流れは退屈でもある。
一種のエンターテイメントが求められるプロスポーツの興行において、それが与えるマイナス面も考慮する必要もあるだろう。
なので、ハック戦法が是か非かは、今後も議論していくべきだとは思う。
しかし、中にはハック戦法にかこつけて京都のチームや浜口HCの個人攻撃に走っている人もいて、もうそれ単に京都や浜口HCが嫌いなだけやろ、という印象も受けたりする。(逆に、ハック戦法を非難する人に対する中傷なんかもあったり…)
結局何が言いたいかというと、批判はいいけど感情的な中傷はやめようよ、ということ。
みんな同じバスケ好きなんだし。
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